■良い印象に増幅させる“ひと言”
同じ交通事故の映像を見てもらい、
「車がぶつかった時のスピードはどのくらいだとおもいますか?」
「車が激突した時のスピードはどのくらいだとおもいますか?」
こんな質問をすると、“激突した”と強調した表現での質問した方が高いスピードを言う人が多いのです。
“激突した”と、強調した表現をすると、言葉につられて記憶が変容してしまうのです。
普段の会話でも、同じことが起こりえるのです。
デートの別れ際にでも、
「今日は楽しかったね」
「今日はすっごく楽しかったね」
とでは、大きな違いが出ます。
“すっごく”と強調した方が
「楽しかった」
という相手の記憶をより増幅させることができるのです。
そして、相手は「うん、そうだね」と返してくれます。
これは、相手が
「自分も楽しかったと口に出した」
という認知が心の中にでき、
「本当に楽しかったんだ」
と心から思うようになるのです。
この心理が、楽しかった記憶をより楽しかったものに格上げしてしまうのです。
相手に好意的な記憶をインプットできれば、その楽しかった記憶を結びつけて、
「もう一度会いたいな」
と、思うようになるのです。